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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
333/527

M-311 サウンドブレイク


サウンドブレイク

攻撃ってそっちの?




「新しい鎌作った」

「どれどれ。また鎌らしくない鎌だな……」


 得意げな表情の魔法使い。

 しかし、舟長は顔をしかめる。

 理由は、やっかい事がやってきた予感がするだけではない。

 以前見せてもらった、エアロクリスタルも酷かったが、これはさらに鎌として体裁がない。

 持ち手はまっすぐで持ちやすそうだが、鎌の部分が空洞で、なにか弦のようなものが張ってある。

 ぱっと見、狭めの竪琴に、長い柄を付けたような鎌なのだ。


「なにこれ」

「サウンドブレイク」

「そんな名前なのか」


 だが、エアロクリスタルのときとは違って、魔法具をはめる場所はないようだった。


「使ってみる?」

「お、おう……」

「あ、使うなら外でね。ちょっとうるさいから」


 うるさい……?

 舟長は疑問を持ちながら、鎌を持って外に出た。

 外は雨が降っている。


「やっぱり中でやろーぜ」

「ダメ。外でないと」

「いや、この楽器部分が壊れるって、絶対」

「大丈夫、それ水属性だから」

「そのどこが根拠なんだよ!?」


 やけに強引な魔法使いには逆らえず、舟長は雨のなか鎌を振るった。

 酷い不協和音が舟長と、鎌の延長上に居た罪のない鳥たちを襲った。






舟「サウンドブレイクってそういう意味かっ!」

魔「ね、外でやったほうが良かったでしょ?」

ア「すっごい音……、って二人して何してるの!?」

剣「とりあえず、家のなかに入ってこいよ」

斧「魔法使いさん、お風呂沸かしとくね」

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