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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
330/527

M-308 ウォーターフルーム


ウォーターフルーム

これが水中呼吸の肝




「メルティナはすごい魔法使いなんだよ!」

「ふふん、わたしもものすごい魔法使いだよ」


 前回のウォーターハンドで救出した少女を、彼女のもとに連れて来た。

 二人は微笑ましい自慢をしている。


「メルティナちゃんは、どんな魔法が得意?」

「メルティナはね、よく水のなかに落ちるから」

「え? それ、大丈夫?」

「へーき! この、水の玻璃珠があるから!」

「これ……。魔法具に近いのかな……?」

「ギルスに見せたら、ウォーターフルームって魔法が入ってるって言われたよ」

「誰それ」


 遠い世界で、逃亡中の牢屋の主がくしゃみをする。

 長い間水に浸かっていたことだし、風邪をひいてしまったのだろうか?


「まあいいや。それで、ウォーターフルームってのが、メルティナちゃんの十八番なんだね?」

「うん、よく使うよ!」

「うーん、メルティナちゃん、そのギルスって奴に騙されてない?」


 魔法使いが疑惑を述べたが、メルティナは反応しなかった。

 たぶん、聞こえなかったのだろう。


「ギルスはね、酷い人だけど、たまに助けに来てくれるの」

「へええー。うちの斧戦士さんはいつでも助けに来てくれるよー」

「長いときは120年ぐらい放置されたけど、自力じゃ出られなかったから、いいや」

「……えっ」






魔「この魔法を使えば、我々も水中呼吸ができるようになるかもしれない」

舟「果たしてそれは人間なのか?」

ア「ボクたち、人間じゃなくなっちゃうの?」

剣「壮大な悩みだな。まあ、大丈夫だろ。斧戦士とかはデフォルトでできそうだし」

斧「え? まあ、できるけど。ところで、ギルスって誰よ」

2019.4.27 「水玻璃」を「水の玻璃珠」に変更。

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