表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
328/527

A17-306 マインドリバース(邪)


マインドリバース(邪)

いつもはクール気取ってる彼もまた




 前回、アサシンと舟長にマインドリバースをかけられ、効果時間終了後に二人を斬り殺した斧戦士は、足早にある場所に向かっていた。

 正直、効くかどうかは分からない。

 相手も、自身と同じかやや弱いぐらいの精神力の持ち主だ。

 何の効果もない可能性もあった。

 しかし、斧戦士は歩みを止めなかった。


「ありゃ? そんなに急いで、どったの?」

「おお、起きているなら都合がいい」

「げ、またなんかの実験台? 勘弁してくれよ、オレはそっちのリーダーと違ってMじゃねーんだし」


 舟長が聞いたら、憤慨しそうなセリフを吐いて、サンドバッグは余裕のため息を漏らした。

 これから何が起ころうとしているか、知りもしないでこの態度。

 斧戦士はわずかに口を歪めた。

 おもしろい光景が見られそうだった。


「マインドリバース」

「マインドがリバース……、あーね、巷の性格転換ってヤツ?」

「……」

「ダメダメ、オレそういうの効かないから」

「……」

「なにせ、オレは天才だからね!」


 ふんす、と威張ったサンドバッグ。

 間違いない、術中にはまっている。

 普段自慢なんてしないで、終始けだるげな態度のサンドバッグが、威張っている。


 斧戦士は気の毒そうに、見つめた。

 可哀想に。

 自分がかけた術の効果とはいえ、奴の黒歴史を掘り起こした気分だった。


「ああ、うん、悪かったな」

「おい、ちょっと待て。オレに何を言わせやがった訳?」

「記憶ないの?」

「あるよ。あるけど、ずいぶん短かかったような。あっ」


 何か思い出したらしい。

 そっと隅によって、膝を抱えだすサンドバッグ。

 もしかして、と斧戦士は思った。

 ああいうキャラが憧れだったのかなあ。






斧「昔の性格が反転したのかな?」

?「何故こんな羞恥プレイを受けなければならないのか。最近、多くね?」

斧「ネタがないんじゃない?」

?「オレの精神状態も少しは顧みて!」

斧「だんだんキャラが崩壊しつつあるなー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ