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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
324/527

A14-129 リトルマインド(邪)


リトルマインド(邪)

そういうの、関係ないみたいです




 牢屋に住まう男、サンドバッグは、今日も微睡んでいた。

 だって、牢屋だから。

 何も娯楽がない。

 仕方ないので、男は時間を潰すために、寝るのである。


「おい、起きろ」

「……乱暴な目覚まし時計だなあ」

「おまえの子ども時代ってどんな感じだった?」

「……黒歴史しかないので、思い出させないでくれない?」


 男のげんなりした顔を見て、来訪者は嬉しそうに笑う。

 来訪者は、一枚の紙を見せて、こう言った。


「これは、精神だけを子どもにする魔法だ」

「ふーん。けど、オレ、おまえに捕まってから[ピー]年も経ってるぜ? 果たしてその魔法、効くかな」

「やってみれば分かる。というか、たぶん関係ないぞ」

「えー。まあいいか。どうせオレの記憶には残らないし」

「ビデオ撮影をお望みですか?」

「やめろ!」


 男が本気で怒鳴ったが、来訪者は気にも留めなかった。

 静かに詠唱を始め、特に叫ぶこともなく魔法の名を告げた。


「リトルマインド」

「……うわ、ガチかよ、くっそ、嫌だ、絶対――」


 静寂が訪れた。

 来訪者は静かになった男に尋ねた。


「サンドバッグ?」

「え……誰、ですか。って、ここは……!?」

「牢屋です。おまえは悪いことをしたので、閉じ込められているのです」






斧「どぅーゆーあんだーすたん?」

?「……のー、です」

斧「ちなみに、この会話は録音されていて、未来のおまえに見せます」

?「未来の僕って……。どんな人ですか?」

斧「外見はそれで、性格は傲慢です」

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