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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
318/527

M-302 クリアフロア


クリアフロア

足場作ってやったよ




「ぷんすか」


 魔法使いが怒っている。

 斧戦士がなだめている。


「すいません」

「ごめんなさい」

「何故、オレも謝ってる側なの? 連帯責任ってヤツ?」


 アサシンと舟長が平謝りし、剣士は隣に座っている。


「作ってあげたよ。動く床」

「おれが作った床は3ミリぐらいで、前面以外のすべてを覆ってるけど、魔法使いさんのは違うから」

「床しかないから、気を付けてね」

「……エスカレーターより怖い」

「しかも一人乗り」

「えっ」

「一人詠唱する人が必要」

「……あれ? それって帰ってこれなくね?」


 実用性を問われるクリアフロア。

 だが、実用性うんぬんに関しては、ローラーファイアが実装済み。

 これは、いわばロマン武器ならぬロマン移動法なのだ。


「はい、乗って」

「え? 帰りは」

「知らない」

「仕方ないので、おれが転移させます」


 戦士しているくせに、やけに魔法に造詣が深い男は言い切った。


「乗るの、乗らないの」

「ああ、うん。の、乗ります……」

「行ってらっしゃい」


 まったく温かくない声援で送り出された舟長は、光る枠組みに足を入れる。

 ガッタン。

 床が動き始めた。

 結構な速さだ。

 舟長は捕まる棒を欲した。

 ガッタン。

 床が揺れる。


「……おーい?」


 進まない。

 これ以上前には行かないようだ。

 舟長は一人、肉壁ダンジョンに取り残された。


「え?」






魔「あれ? 進まない……」

剣「魔法が届かないぐらい、遠くに行っちまったのか?」

ア「そうじゃないみたい。これは……」

斧「直進しかできないから、カーブで止まったんだと思う」

舟「分析はいいから、助けてくれー!!」

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