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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
315/527

M-299 エアロクリスタル


エアロクリスタル

じゃあ何のために




 カンコン、カンコン。

 スカイアドベンチャーが住むお家から音がする。

 音がする部屋は、作業室。

 そこにたたずんでいたのは、とんがり帽子、黒いローブが目印の女の子。

 魔法使いだった。


「誰が作業して――、うお、魔法使い!?」


 舟長がノックもせずに入ってきて驚く。

 魔法使いは、机に座って、なにやら丸い珠をいじっている。

 舟長は近くに寄って、魔法使いの近くにあったものを持ち上げた。


「なんだこれ?」

「それ、いま開発中の大鎌だよ」

「カマ? 刃なんかないじゃないか」

「うん。斬るための鎌じゃないからね。振り下ろすと風が巻き起こる大鎌なんだ」

「こうか?」

「あ、この珠をこの辺に埋め込んでっと。これでできるはず」


 魔法使いは、鈍色の鎌に、黄色い珠をはめ込んだ。

 舟長は横を向いて、鎌を構えた。

 狙うは、作業室の隣に設置された、モンスターのホログラム。

 舟長が鎌を振り下ろすと、ホログラムは一瞬消えた。

 装置は、ダメージを計算して、ホログラムに反映する。

 つまり、大鎌はかなりの威力だったということ。


「おお、すげえ威力だな」

「うん。このジェムが肝なの」

「ふーん、じゃあ、オレの短剣につけることもできんの?」

「いいよ。つけてあげる」


 魔法使いは短剣にジェムを近づけて、ぴとっとくっつける。

 短剣を振り回して、さっきと一緒の威力が出るのを確認した舟長は、魔法使いを見た。


「なあ、まさか、これって斧戦士の斧とかにも付けれんの」

「うん。いけると思う」

「剣士の長剣でも?」

「うん」

「なあ」

「実は、ジェムだけでもおんなじ効果が出るんだ」

「武器要らねー!」






魔「風属性の魔法攻撃をするよ。全体攻撃だよ」

舟「つーか、これ大鎌……鎌なのか?」

ア「刃がないし、すっごい穴だらけ」

剣「持ち手も曲がってて、持ちづらそうだな」

斧「黄色い珠が、爬虫類の目みたいだね」

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