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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
312/527

M-297 ヌクトイシミズ改


ヌクトイシミズ改

お風呂に入りたいあまりの想い




「できたぞー!」

「なにごとだよ!」

「お風呂」

「お風呂!?」


 舟長が悲鳴を上げた。

 ここは、シーフギルドのあじと。

 ごろつきが山ほどいるこの街で、あんまり大声を出してほしくはない。

 注目を集めて、妙な事件に巻き込まれるのは嫌なのだ。


「あ、魔法使いちゃん。お風呂魔法できたの?」

「そうとも! 手から出るお湯の量を最大にすることで、入れている間に冷めることもなくなった!」

「なるほど、弱点だった部分を克服したんだな」

「いや、感心してる場合か」


 実際、現時点で、宿屋のごろつきに目を付けられていた。

 ここは、世界で二番目に安い、宿屋。

 素敵なサービスも、接客も、朝食も夕食もつかないけれど、安さにひかれて、ごろつきどもが集まるのだ。

 隣の部屋にいたごろつきが、うるささに駆けつけてきた。


「おい、てめえら!」

「魔法使いちゃん、お風呂魔法の出番だよ!」

「そうなの?」

「お風呂は人を幸せにする。さあ、あの男にヌクトイシミズをぶっかけるんだ」

「二人がそういうなら。ええーい、ヌクトイシミズー!」


 男は、水流に流され、窓を突き破り。

 地下にあるこの街の空を舞った。






ア「すごい威力」

斧「そのへんの攻撃魔法よりよっぽど強いぜ!」

舟「いいからずらかるぞ!」

剣「部屋と廊下が水浸し……、こりゃ、宿の人にも怒られる予感がするぜ」

魔「ただ、お風呂に入りたかっただけなのにー!」

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