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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
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M-001 エレキテルボール


エレキテルボール

地形に沿ってドンドン進むよ!




「なんだろこの隙間?」


 人間が絶対通れないだろう隙間を見つけた魔法使い。そっと覗くと、スイッチが見えた。


「押すべきか押さぬべきか……」


 迷う魔法使いだったが、実はこのエリアのお宝をまだ手に入れてないことに気づく。

 怪しすぎるスイッチ。これはもしかして、お宝を得られる……チャンス?

 魔法使いがなおも迷う。

 このミッションには時間制限がない。しかし、その代わりといってはなんだが、ここまで長かった。

 もしここでトラップを踏んでやり直しになったら?

 そう思うと身がすくんだ。


「いいや、押そう! そうしよう!」


 魔法使いは朗らかに決意を述べた。

 術を唱えるわずかな時間。魔法使いは発光する。その光がスイッチをテラテラと照らしていた。


「エレキテルボール!」


 魔法使いの選んだ魔法はエレキテルボール。地形に沿って進んでくれる、ちょっと変わった攻撃魔法だ。

 床を通り、壁を登り、隙間をうまく通り抜け、スイッチが切り替わった。


「がちょん。よし、反対側が開いたみたい」


 意気揚々と乗り込む魔法使い。

 彼女が見たのは、やけに現代的な隠し部屋だった。大きなモニター、SFちっくなタイル。何に使うのかよく分からないボタンや小物。

 やがて魔法使いは気がついた。少なくともここにはお宝はない、と。


「もしかして……」


 しかし、別のあることを期待してモニターに近づく。すると、どこを触ってもいないのに電源が着いた。


≪プレイしてくれてありがとう!≫


 モニターに文字が浮き上がる。


「これ、作者さんのメッセージ!?」






魔「地形依存で、障害物に当たるまで消滅しないタイプの魔法だよ」

舟「急にしゃべるな」

魔「エレキテルボールは障害物に当たったら最後。だけど最後に強めの判定が出るんだ。今回はそれでスイッチを押したみたいだね」

剣「アクションゲームでもやってたのか? 苦手なのに」

魔「だってアクションゲームにありそうなギミックの攻略法としてしか使い道が見つからなかったんだもん」

斧「そうか? 身を隠せる場所から撃てば奇襲攻撃に使えるぞ」

魔「直線的に動くだけなら厳しいかなあ。障害物もあるだろうし、ある程度操作が効くなら奇襲もあり?」

ア「今回はデバックルームでも隠しアイテムでもなく、制作者のメッセージだった訳だけど、何かモデルになったゲームでもあるの?」

魔「魔法のモデル先のゲームはあるけど、今回遊んだアクションはまったくの新規だよ」


 モデルがあったら、もっと分かりやすく書けていたかもしれない可能性に、言及する魔法使いであった。

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