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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
284/527

M-275 アイスストーム


アイスストーム

ブリザードより弱い感じ




「キラキラ~」


 夏にしては涼しいその日、少女はそう言ってなんども杖を掲げた。

 朝の陽ざしが、反射してまぶしい。


「アイスストーム!」


 氷のつぶてがいくつも生成されては、誰もいない方向へ飛んでいく。

 彼女の正面に広がる草地には、いくつもの水たまりができていた。

 当然ながら、今の季節は夏。

 いくら涼しいとはいえ、氷のかけらはその姿を保っていられない。


「うーん。威力に難あり」

「魔法使い? 何してるんだ?」

「こないだの攻撃魔法を仕上げてるの」

「こないだ?」

「こないだ、アサシンちゃんに環境魔法作ってあげたじゃない」

「ああ、試作品がどうのって言ってたヤツか」


 魔法使いと呼ばれた少女は、大きく頷く。

 彼女の恋人が手直しした魔法は、いまのところ問題なく動いているようだ。


「それで、何が気に入らないんだ?」

「もっと猛吹雪にしたい」

「猛吹雪? 確か、ブリザードとかいう魔法がなかったか?」

「そう、もうあるんだよ。実は」

「じゃあ、いいじゃねーか。差別化ができて」

「うーん」


 魔法使いは納得していないようだ。

 相手している男、舟長は、何が気に入らないのか不思議がっている。


「もっと見た目をきれいにしたいの」

「ふーん。アサシンに頼んだらどうだ。あいつなら氷の魔法に詳しいだろうし」

「そうするー」


 あっという間に玄関に駆け込む魔法使い。

 いままさに外出しようとしていた剣士が、驚いて場所を譲った。


「トルネードだなあ」

「それを言うならストームだ」

「ストームでもいいけど、どっちでもよくね?」


 事情を知らぬ剣士は、首を傾げていた。






魔「アイスストーム!」

ア「これで、外からは氷の円柱に見えるかな?」

斧「攻撃範囲が恐ろしいほど狭いですけどね」

剣「威力弱くて、当たりにくい魔法って需要あるのか?」

舟「戦闘以外なら、ワンチャンあるな」

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