表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
278/527

M-270 ポインター


ポインター

追尾もします




「は、はぐれちゃったよー!」


 スカイアドベンチャーのアタッカー、魔法使い。

 戦闘では何よりも頼りになる彼女が、頼りをなくしてさまよっていた。

 要はほかのメンバー、斧戦士、アサシン、剣士、舟長を見失ってしまったのだ。

 泣きたくなるのをぐっとこらえて、魔法使いは道の端に寄る。

 空のタルを机代わりに、魔法陣を書き始めた。


「うえーん。斧戦士さんどこ行っちゃったのー?」


 はぐれる気はなかったので、集合場所もろくに覚えていない。

 もしものときは、一発で物事を覚えられる斧戦士に聞けばいいと思っていたのに。

 肝心の時にいないのだから、もう魔法使いは涙するしかない。


「ええっと。カバンの中にあったかな……」


 ごそごそとカバンを探す魔法使い。

 迷子センターに行ってもいいのだが、おっきな迷子になるには、魔法使いは大人過ぎた。

 プライドが邪魔して、そんなことはできなかった。


「あった!」


 取り出したのは緑色のひも。否、髪の毛だ。

 魔法研究に使うため、事前に収集していたものだ。

 探せば、剣士や舟長の分もあるはずだが、とりあえず近くにはない。


「これの持ち主を探して! ポインター!」


 斧戦士から採取された髪の毛を媒体にして、魔法は発動する。

 ポインターの名通り、矢印が表示される。

 しばらく迷った矢印は、魔法使いの後ろを指し示した。


「ありゃー? 斧戦士さん、そこにいるの?」






魔「壁だ」

斧「見つかっては仕方ない。斧戦士さんはここでした」

魔「もー! どこ行ってたのー!」

舟「またストーカーが増えそうな魔法だな」

ア「ストーカーの髪を手に入れればいいんじゃない? 逆探知できるし」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ