表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
277/527

M-269 ビッグマム


ビッグマム

大きくしてそれで?




「そういえば、魔法使い」

「むむー? 舟長、どうかした?」

「おまえの返事っていつも珍妙だな。いや、そうじゃなくてな」

 

 魔法使いは不思議そうにしている。


「このあいだ、松明剣を作っただろ?」

「松明……剣?」

「ほら、ガラスみたいに透き通った剣の魔法具に、ミラーライトを込めてただろ」

「ああ、ライトニングソードね!」

「あれってそういう名前だったのか……」


 舟長は新鮮な驚きに包まれつつ、魔法使いに聞いた。


「どうやって手のひらサイズだった魔法具を、普通のロングソードみたくしたんだ?」

「ロングソードとか……」

「言わせねーからな」

「むむ。簡単だよ、大きくする魔法を使ったの」

「おまえ、あの短時間で二つも魔法を考えたのか、スゲーな」

「えへへー」


 舟長に褒められた魔法使いはとっても嬉しそう。

 舟長は畳みかけた。


「その魔法、ちょっと教えてくんねーか?」

「いいよ!」


 なんの疑問も持たず、素直に頷いた魔法使い。

 舟長はほっと胸をなでおろした。

 恋人に使いっ走りにされているなんて、男のメンツにかけて言えるはずがない。


「舟長が大きくなりたいの?」

「身長的に言うと、おまえよりも大きいのですが」

「じゃあもしかして、下半身的なアレ?」

「違うわ! おまえ、仮にも女の子なんだから、少し気を遣え!」






舟「何だこの名前……大きい母ちゃんか?」

魔「ミニマムって魔法を参考にしたから、付けたの」

舟「ミニマム? どっかで聞いた名前だな?」

魔「ブルームコメットのときに、クイックミニマムなら使ったけど」

舟「それ、すっごい初期の話じゃねーか!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ