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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
270/527

M-263 シェルズシップ


シェルズシップ

見た目が悪かったので




「また毒沼だ」


 危険なダンジョンに入り、攻略を続けるスカイアドベンチャー。

 このダンジョンは汚染されているという設定なのか、やけに毒沼が多い。

 普通の冒険者は迂回するのだが、彼らは違った。

 船を作って移動する、というスタイリッシュな方法を見いだしたのだ。


「かなり広いぞ」

「でも見て、舟長! あそこ、なにかキラキラしてない?」

「やけに広いスペース……真ん中のお宝、こりゃボスのお出ましだな」


 毒沼の向こう側に、なにやら煌めくものが見える。

 円形のスペースの奥に、何者かの気配が漂っていた。

 ダンジョンのボスモンスターである。


「さて、今度こそ迂回するか?」

「それじゃ面白くないよ」

「やっぱりここは、魔法使いが作った船で行こうぜ」

「でも、あれ一人乗りだからなー」


 四人が懸念を示すなか、魔法使いは一人、魔法陣とにらめっこしていた。

 睨みつけた先の魔法陣は、こないだのシールドウォーク。

 なにやら記述を増やしていることから、改良している訳ではなさそうだ。


「改造中か」

「あれ、シールドウォークの魔法陣だね」

「なにするんだ?」

「分からん」


 まるで頼りにならない斧戦士である。

 付き合いは長いんじゃなかったの!


「本文の部分はいじってないようだから、魔法そのものの効果は変わらないはずだ」

「じゃ、また壊れてもいい盾を用意しておくべきか?」

「……いいや。必要なさそうだ」

「ん?」


 微笑みをたたえながら、斧戦士は魔法使いを見る。

 そろそろ完成したらしい。

 魔法使いはぐっと伸びをすると、毒沼に向かって杖を構えた。


「シェルズシップ!」


 大きな貝殻が上から降ってきた。

 勢いあまって、五人は毒沼を頭からかぶった。






魔「これで、全員乗れるね!」

舟「魔法使い! もう少し、周りに配慮して魔法を使えよ!」

ア「毒無効のアクセ持ってるから、別にどうってことないけどね」

斧「結界かけたよー」

剣「ほんとに盾要らなくなったな。まあ、いいか」

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