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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
265/527

M-258 Sアタック


Sアタック

友情パゥワー




「ふはっ! このあいだはよくもわたしの兄弟たちを晒し者にしてくれたな、スカイアドベンチャー!」

「だれこのひと」

「さー、斧戦士さんも知ーらなーい」

「絶対分かっててやってるだろ、おまえ! 煽るのはやめろ!」

「二人の恨み、このサシュバード兄弟の長男、エリトウが晴らしてくれるわ!」


 突然現れ、突然ケンカを売ってきた、元気のいい男性。

 彼はどうやら、インテリアックスとフィジカルマジックをお披露目した話で、登場した敵役のお兄さんに当たるらしい。

 道理で笑いかたとかが似ているんだね。ちょっと特徴的な感じに変化してるけど。


「二人の奥義を食らえ! ダブルシール!」


 シールというのは、裏面にノリが付いていて、どこにでも貼れるアレのことではなくて、封印の意である。

 ダブルは二つという意味。ここでは敗れていった二人の兄弟のことを示す。

 一人は魔法攻撃を封印し、もう一人は物理攻撃を封印してきた。

 つまり、このダブルシールというスキルは……。


「魔法攻撃も物理攻撃もできなければ、貴様らに明日はなかろう!」

「全滅すると最初の村に戻るので、明日はあります」

「てか、戦闘に負ければ、戦闘中の効果って切れるよね?」

「アサシン、戦闘終了後、急に斬りつけたりするなよ?」

「あはは! そんなのする訳ないじゃん!」

「ニコニコしながらオレを刺さないでください」

「ほんとにあの人誰?」

「誰だろうね」


 自分の発言を意に介さないスカイアドベンチャーに、エリトウさんはガチギレ。

 自身の奥義を使って攻撃しようとしますが、発動しません。

 何故か。

 ダブルシールの効果が自分にもかかるのを忘れていたのです。


「すっげえ膠着状態」

「……な、ならば、こうするまでだ! インビジブル!」

「姿を消したか」

「ライトフラッシュで一発だね」

「勝つことはないが、負けることもないってゲスいヤツだな」

「ふふ。そんなことはないよ、舟長」


 ライトフラッシュの用意をしていた魔法使いが不敵に微笑む。

 確かインテリアックスのときも、彼女は笑っていた気がする。

 ライトフラッシュはアサシンに任せ、自身はもう一つの解に挑む。


「できた……! 斧戦士さん、手を貸して!」

「もちろん」

「いた、あそこだよ、魔法使いちゃん!」

「行け、魔法使い! 狙え!」

「敵は逃げることしかできん。オレの守りも必要ないな」


 剣士のことばが、最後の後押しとなった。

 魔法使いと、斧戦士は、ともに膝を抱える敵を見据える。


「スペシャルアタック!」


 こんぶとビームは敵を吹っ飛ばした。






魔「友情パワーにはまいったな!」

斧「絆の力なんですね、分かります」

舟「あーよく分からん人に説明するとだな、これは物魔混合攻撃だそうだ」

ア「魔法でも物理攻撃でもない……だからスペシャルなんだね」

剣「腕力+知力でダメージ計算してるのか? これって地味に強くね?」

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