表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
26/527

M-024 セージマター


セージマター

SP半減




「デスロックの消費SPが多すぎる? ヒーリングエリアをもっと気軽に使いたい? ならばこれだ! セージマター!」


 きらめく謎の粉が舟長と魔法使いを包み込んでゆく。

 舟長しかいないのは例によって他のメンバーが出掛けているからだ。

 一人お留守番を頼まれた舟長は一人じゃないことを知って、とても安心したそうな。


「なんだ?」

「主語をかかさず!」

「フルブーメラン乙。この魔法なに?」

「聞いてなかったの? SP消費が二分の一になるの」


 聞いてなかったの、ではない。魔法使いさんがしゃべってくれなかっただけである。まあ、SP消費を軽減することは、彼女のセリフから推測できたかもしれないが。


「SP半減?」

「舟長眠たそうね。魔法で起こしてあげようか?」

「オールクリアで頼む」

「自然現象の眠気は、スリープクリアじゃ治せないので」


 ので、と言って杖を持ち上げる魔法使い。舟長はその瞬間目が覚めた気がした。


「起きたからストップ!」

「エナジーフォース!」


 可哀想に、舟長は死んでしまった。状態異常を治すのと戦闘不能を治すのとでは消費SPが全然違うのだが、魔法使いはためらわなかった。セージマターを使ったあとだからだった。


「……」


 物言わぬ舟長。倒れた肉体の上に垂直に浮かぶ、舟長の魂は恨めしげにこっちを見てる気がする。

 いや絶対こっち見てる。だって黒いオーラまとってるし。今にも悪霊になりそうな勢いで怨恨としてるし。


「……リバー、イブしないっ」


 魔法使いは無視することに決めた。こそこそと自分の部屋に戻っていく魔法使いを、舟長の魂はどこまでもじっと見ていた。

 そして、仲間が帰ってきてようやく生身に戻れた舟長が、素知らぬ顔で下りてきた魔法使いを、猛然と追っかけ回したのは言うまでもない。


「魔法使い、テメー!」

「ひゃー! 舟長がとうとう悪霊になったー!」

「誰が悪霊だ、こちとら生身だっつーの!」






魔「セージマターの活躍シーン少なくね?」

舟「だいたいおまえのせい」

魔「まままあ、セージマターは、SP50、使用後にすべてのスキルの消費SPを半分にするよ」

舟「どっちかっていうと、装備品で永続に欲しいな」

魔「……考えとくよ」

舟「マジで出来んの!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ