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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
255/527

M-248 メテオスター


メテオスター

星を降らす魔法




「メテオってかっこいいね。そうだ、メテオっぽい魔法作ろう」

「ザ・唐突だね。魔法使いさん」

「斧戦士さんも手伝ってくれる?」

「もちろん」


 朝っぱらから甘い空気を漂わせるカップル。

 彼らは、スカイアドベンチャー1、2のアタッカー、魔法使いと斧戦士だ。

 この二人がいなくなると、スカイアドベンチャーの戦力はガクッと下がる。


「星☆降らし的な感じで、落とす隕石の数は三つね」

「おや、魔法使いさんにしては控えめな数字だ」

「ふふふ。これを使って作りたいものがもう一つあるのだよ」

「そっか。じゃあ、三つで設定するよ」


 斧戦士は、魔法使いのことばを聞きながら、魔法陣を書いていく。

 魔法使いは部屋をぐるぐる回って、考えを整理しているようだ。


「あんまり大きな隕石が落ちてくると危ないから、隕石のサイズは手のひらに乗るくらいがいいよね」

「……ふむ。やってみよう」


 少し不思議に思ったが、続ける斧戦士。

 おかしいな。この感じ、攻撃魔法を作る訳じゃないのか?


「えへへ。これが完成したら、斧戦士さんにストールを作ってあげるからね」

「わーい」


 そうした疑問はすべて霧散する。

 ぶきっちょである魔法使いは、めったに贈り物をしない。

 センスもあまり良くないと知っているから、買い物もしない。

 そんな魔法使いから、自分のためのものをもらえるなんて。

 斧戦士は張り切った。


「できたよー」

「え? もう?」

「うん。さっそく撃って見よう」

「わ、分かった。メテオ……」


 早速過ぎる魔法使いである。

 さすがの斧戦士も制止の態勢に入る。


「室内で撃つのは危ない」

「斧戦士さんが屋根を取っ払ってくれればイケるよ!」

「下の人が危ないよ」

「なるほど」


 どうやら納得してくれたらしい。

 どたどたと階段を駆け下りる魔法使い。

 道の途中で、迷惑そうな顔をした舟長とすれ違ったが、そんなものは当然無視だ。

 リーダーなんていなかった。いいね?


「メテオスター!」


 玄関の向こう側で、元気に叫ぶ声がした。






舟「スルーするのはいいが、小突くのはやめろ! おまえの攻撃力高いんだから!」

魔「斧戦士さん、なんかしたの?」

斧「ちょっとムカついたから殴っただけだよ」

魔「ふーん」

舟「そこのカップル。今確かにムカついたから殴ったって言いやがったな? おい聞いてんのか」

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