M-248 メテオスター
メテオスター
星を降らす魔法
「メテオってかっこいいね。そうだ、メテオっぽい魔法作ろう」
「ザ・唐突だね。魔法使いさん」
「斧戦士さんも手伝ってくれる?」
「もちろん」
朝っぱらから甘い空気を漂わせるカップル。
彼らは、スカイアドベンチャー1、2のアタッカー、魔法使いと斧戦士だ。
この二人がいなくなると、スカイアドベンチャーの戦力はガクッと下がる。
「星☆降らし的な感じで、落とす隕石の数は三つね」
「おや、魔法使いさんにしては控えめな数字だ」
「ふふふ。これを使って作りたいものがもう一つあるのだよ」
「そっか。じゃあ、三つで設定するよ」
斧戦士は、魔法使いのことばを聞きながら、魔法陣を書いていく。
魔法使いは部屋をぐるぐる回って、考えを整理しているようだ。
「あんまり大きな隕石が落ちてくると危ないから、隕石のサイズは手のひらに乗るくらいがいいよね」
「……ふむ。やってみよう」
少し不思議に思ったが、続ける斧戦士。
おかしいな。この感じ、攻撃魔法を作る訳じゃないのか?
「えへへ。これが完成したら、斧戦士さんにストールを作ってあげるからね」
「わーい」
そうした疑問はすべて霧散する。
ぶきっちょである魔法使いは、めったに贈り物をしない。
センスもあまり良くないと知っているから、買い物もしない。
そんな魔法使いから、自分のためのものをもらえるなんて。
斧戦士は張り切った。
「できたよー」
「え? もう?」
「うん。さっそく撃って見よう」
「わ、分かった。メテオ……」
早速過ぎる魔法使いである。
さすがの斧戦士も制止の態勢に入る。
「室内で撃つのは危ない」
「斧戦士さんが屋根を取っ払ってくれればイケるよ!」
「下の人が危ないよ」
「なるほど」
どうやら納得してくれたらしい。
どたどたと階段を駆け下りる魔法使い。
道の途中で、迷惑そうな顔をした舟長とすれ違ったが、そんなものは当然無視だ。
リーダーなんていなかった。いいね?
「メテオスター!」
玄関の向こう側で、元気に叫ぶ声がした。
舟「スルーするのはいいが、小突くのはやめろ! おまえの攻撃力高いんだから!」
魔「斧戦士さん、なんかしたの?」
斧「ちょっとムカついたから殴っただけだよ」
魔「ふーん」
舟「そこのカップル。今確かにムカついたから殴ったって言いやがったな? おい聞いてんのか」




