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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
253/527

M-246 マッシュルーマー


マッシュルーマー

キノコ人




「シイタケを食らったわたしは、シイタケに潜んでいた謎のキノコ星人に乗っ取られ、舟長たちを唐突にキノコ化しようとしてしまったのだ!」

「すっごい説明的」

「うるさい」


 杖を掲げ、叫ぶ彼女は魔法使い。

 スカイアドベンチャーという冒険者パーティーの副リーダーだ。


「そういう設定で行くから」

「はいはい。悪のキノコ星人に洗脳されちゃったんだ」

「アサシンちゃん、悪の、じゃなくて、謎の、だよ!」

「うんうん、ごめんね。間違えちゃった」

「よろしい。では、舟長含め四人。覚悟はいいかね?」


 魔法使いは、パーティーのメンバーをぐるりと見渡した。

 誰も逃げようとする者はいない。


「ちょい待て。オレは逃げたいんですが」

「ダメでーす」

「斧戦士が、750もある腕力をフルに使ってオレを拘束している」

「舟長のセリフも説明的なので、ダメです」

「なにがだよ!」


 誰も逃げる人はいなかったので、魔法使いはご機嫌。

 杖をくるりと回して、素敵な呪文を唱えた。


「マッシュルーマー!」


 白い煙のようなものが舟長たちを包み込み……。

 すっかり晴れたあとには、彼らの頭の上には光り輝く笠があった。






舟「おい、この笠、鋭角過ぎだぞ! これじゃキノコ星人じゃなくて笠地蔵じゃねーか!」

斧「馬鹿野郎! 魔法使いさんの再現度が高い訳ないだろ!」

剣「おまえさ、たまにフォローすると見せかけて、魔法使いのことディスるよな」

ア「綺麗な笠だね……。触ってもいい?」

魔「残念だけど、その笠を手で触れることはできないのだ」

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