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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
250/527

M-243 キュアバースト


キュアバースト

原理は分からんが回復する




「いま、わたし魔法使いは一人で冒険に来ていますっと」


 とある休みの日。

 魔法使いは濃い緑が眩しいジャングルにいた。

 いつもは彼女を守る斧戦士や剣士はそばにいない。

 それもそのはず……。

 彼女は家出してきたのだから。


「舟長め……見てろ、必ずお宝を探して帰ってやる」


 アサシン宛ての手紙を出しながら、魔法使いは拳をぎゅっと握りしめた。

 お宝を見つけるまでは帰らない。

 その絶対の決意が表れていた。


「よいしょっと。そろそろ奥に進まなきゃ」


 えーと地図はどこにしまったかな。

 段取りの悪い彼女は、かばんを探る。

 その背中は驚くほど無防備だ。


「あったあった。ここから左に向かえばいいのね」


 そっちは右です。

 地図に戸惑いながら、魔法使いはジャングルの奥にたどり着いた。

 中央に、なにかイベントの起きそうなタイルが1枚だけ置いてあった。

 魔法使いは恐れもせず、タイルに足を乗せた。

 すると、響き渡ったのは警報。

 奥のオブジェがむくりと立ち上がり、魔法使いを見た。


「よーし、まずは知力を上げて……いたた!」


 斧戦士も剣士もいない、ということは、彼女を守る盾が誰もいないということだ。

 魔法使いは慌てて回復魔法を唱えた。

 しかし、このままでは負けはしなくても倒せない。

 そう悟った魔法使いはある魔法の行使に打って出る。


「キュアバースト!」


 魔法使いの十八番、無属性魔法攻撃が放たれる。

 見事、敵に命中!

 次の魔法に取りかかる魔法使いのHPに緑の文字が重なった。

 378。

 魔法使いの体力はすこし回復した。






魔「食らえ、エナジーフォース!」

魔「うう……敵の攻撃が激しい!」

魔「もう一回、キュアバーストだ!」

魔「でも回復量が少ない……」

魔「うわーん、誰もいないと戦いづらいよー!」

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