M-237 フィジカルマジック
フィジカルマジック
インテリアックスのお仲間
「ふはは、物理攻撃を封じられた戦士など、まさに木偶!」
「なんか最近似たセリフを聞いた気がする」
「兄弟かなんかなんだろ」
「雑だなあ……まあ、うちの斧戦士はまず負けないから心配する必要もないね」
「魔法撃たれると死ぬけどな」
「魔法だけは勘弁」
相手を置いてけぼりにして、会話に加わる斧戦士。
相手への敬意、戦いのルールなど、彼には存在しない。
放置された相手が憤慨して何かわめいているが、もちろん斧戦士は聞いていない。
「きさま、愚弄しおってからに!」
「なんかなまってる、あの人」
「他人事だな、いやマジで」
斧戦士も、魔法使いやほかのメンバーと同じく、戦士以外のジョブをマスターしている。
威力は弱いものの、魔法攻撃を放つこともできた。
しかし、斧戦士はそうはしなかった。
口元に笑みを浮かべて、相手を見る。
初めて目を合わせた斧戦士に、相手はたじろぐ。
「フィジカルマジック」
しずかな発動は、もはや笑うこともできない相手を貫いた。
魔「インテリアックスの物理版だよ。いや、魔法版というべきか?」
舟「つまり、物理攻撃力に依存した魔法攻撃なんだな」
ア「しっかし、これがあると既存の魔法やスキルは要らなくなるね」
剣「まあ、攻撃力と知力の数値に差がないと使いづらいがな」
斧「ああ、彼女の作った魔法で、敵を破ったぞー、やったー」




