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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
241/527

M-234 サクリファイスヒール


サクリファイスヒール

知力が低い人向け




「キャハハ、やだ、みんな瀕死なのにあなただけ生き残ってる!」

「魔法使いさん……アサシン……剣士……あと、舟長」

「なんでオレの名前だけ差別的なんですかね」

「意外と元気じゃないか」


 特殊な状態異常「呪毒」を受けたスカイアドベンチャーは、四人が瀕死の状態だった。

 即死+通常の全状態異常をカバーしている剣士すらも、その毒牙に敗れてうずくまる。

 その効果は、最大HPを1/10にするというもの。

 一番体力の低い魔法使いなんかは、最大HPが156になってしまった。

 こんなんじゃ、通常攻撃を食らっただけで倒れちゃうぜ!

 あ、それはいつものことか。


「ディスペルハーブは効果なしか……」

「ウチの世界観ではオールキュアというのですが」

「ヤツを倒す手段は……」

「あ、聞いてないわ、これ」


 ただ一人だけ、回避が成功して攻撃を免れていた斧戦士は、攻撃を仕掛けてこない敵をいいことに長考に入る。

 アイテムでも回復魔法でも治らないのなら、戦闘終了もしくは術者の死によって魔法を解くしかない。

 斧戦士は武器を握りしめた。

 イチかバチか……ベルセルクアタックを唱えようとしたときだ。

 魔法使いが、懐から出した紙を斧戦士のほうに投げる!

 だいぶズレたが、まあ、届いたのでよしとしよう。

 斧戦士はくしゃくしゃの紙を広げて中身を見た。


「サクリファイスヒール」


 満タンだった斧戦士の体力が減る。

 その減った数値分、四人の体力が回復した。






斧「オーケー、把握した」

魔「わたしが斧戦士さんの体力を回復し続けるから!」

剣「ステータスが下がってないのが幸いだぜ。オレは魔法使いを『守護』する!」

舟「アサシン、あのふざけた野郎をぶちのめすぞ!」

ア「野郎ってキミ……相手は女の子だけど。まあいいか。行くよ!」

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