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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
235/527

M-228 ヒューマンサーチ


ヒューマンサーチ

これであなたもストーカー




「緑色のドラゴンを知りませんか?」

「ヤツの名前はみどごん……」

「西洋龍じゃなくて、東洋ドラゴンです」

「ややこしい言いかたをするな」


 画面上を駆けずり回って、目的の人物を探す魔法使い。

 しかし、残念。

 ここにはいないようだ。


「あーもう。見つからない」

「リアル世界なら、この斧戦士さんが全力で見つけたうえで、ここに引きずり出してやるのに」

「なぜ、そこはかとなく憎しみを感じるのだろう」


 舟長が哲学にふける傍ら、魔法使いは立ち上がった。

 やっていたゲームをシャットダウンしてだ。


「よし、こうなれば作ってやる」

「なにを?」

「エンディング……じゃない、魔法をだ!」


 かくして、魔法使いはゲーム内の問題を解決するために奔走することになる。


「えーと、探索魔法のことが書いてあるのはどこだったかな」

「これです」

「あー、あったあった。ありがとね、斧戦士さん」


 奔走、終了。

 続いて、魔法使いは自室にこもる。

 怪しい笑い声やら、不審な物音がしたあと、ほこりだらけの魔法使いが扉から顔を出した。


「行くぞ!」

「どこへ?」

「外」


 何故、外に?

 斧戦士は訝しんだが、そこで敢えて聞くような真似はしない。

 舟長とは違うのだ。

 魔法使いの最大の理解者であるために、斧戦士は黙って彼女についていく。


「みどごんを探すぞ」

「みどごんでいいのか……」






ア「とりあえず、ゲーム内のキャラを現実世界で探すってやばくない?」

舟「言ってやるな」

魔「ナチュラルに頭が混濁していた」

斧「さすがの魔法使いさんも、路地の行き止まりでポインターが止まったときに気付いたよ」

剣「おまえ、もしかしてけなしてるな?」

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