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M-222 ハイジャンプ
ハイジャンプ
高さ×2
「斧戦士さん、見てて!」
「ずっと見てる」
「ハイジャンプ!」
びょいん!
ジャンプして、たたんだ布団に飛び乗る魔法使い。
普段はできないアクロバティックな動きに、魔法使いは得意げだ。
「斧戦士さんもやる?」
「おれにはデフォルトで二段ジャンプ機能がついてるからな……」
「じゃあ、剣士たちに見せてくる!」
「……おれも行くー」
リビングに着くと、アサシンと剣士が談笑していた。
舟長はいない。
当然だ。
舟長は、食後のじゃんけんに負けて買い出し中である。
魔法使いが真っ先に舟長の名をあげなかった理由もここにある。
「おっ? なんか新しい魔法の披露会か?」
「いいね。見せてよ、見せてよ」
「うふふー。ハイジャンプ!」
嬉しそうに魔法を見せる魔法使い。
斧戦士は口角が上がるのを感じた。
「ハイジャンプ!」
びょいん、びょいん。
魔「ほのぼの~」
斧「ほのぼの~」
ア「これ、もともとのジャンプ力が二倍になってるのかな?」
剣「魔法使いのだと、差が少なくて分かりにくいが、そうだろうな」
ア「じゃあ、ボクたちが使えば……。おもしろそうだね!」




