M-220 マジカルボム
マジカルボム
ボムっと解決☆
「おまえ、これはアウトだぞ」
「へ? どこが?」
「どこがとか言っちゃうおつむもだが、さすがにこれは引用元がかわいそ」
「エナジーフォース!」
都合の悪いことは魔法で解決するに限る。
舟長は吹っ飛んだ。
「はい、レイズしました」
「うちの世界観ではリバイブのはずなんですが」
舟長の苦情はさらっとスルー!
魔法使いはさらっと話を先に進めた。
「このマジカルボムは……なんと!」
「おまえ、なんでもマジカルって付ければ許されると思ってない?」
「マジカル★エナジーフォースするぞ」
「すみません」
魔法は万能な解決手段だよ!
みんなも真似してみよう!
ん? なにか舟長が言ってるような……まあ、いいか!
「ただのゴリ押しじゃねーか!」
「シャーラップ!」
「何故、英語……」
いつになっても妨害してくる舟長に嫌気が差した魔法使いは、やけくその極みである奥義を放つ。
もう、説明とか投げ出して、魔法を唱えてしまおうの巻だ!
「マジカルボム!」
「馬鹿、家のなかで魔法は……!」
魔「どかーん」
舟「ごほごほ……ありゃ? 激しい閃光と音の割にはなんともない?」
魔「そりゃあそうよ。クリーンでノンバイオレンスに定評がある、無属性の爆発を参考にしたからね」
斧「もっと殺傷力のある魔法を作ってくれないかなあ」
舟「いま、誰かなんか言ったか?」
斧「なんでもないです」




