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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
225/527

M-218 セットワープ


セットワープ

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 暗い森のなかで。

 スカイアドベンチャーたち一行は、クエストで対象になっていた迷いペットを探し当てた。

 ペットの名は、ジュディちゃん。

 ペットの正体は、モンスターのキメラだった。


「で、でかい……」

「首を斬り落として、主人に持っていくのはどうかな」

「そりゃあ軽くなるけど、二度とあの村に近寄れなくなるだろ」


 斧戦士の刹那に満ちた発言は、舟長にスルーされる。

 殺気立ち過ぎだよ、きみ。


「仕方ねーな。このまま探索して、ボスを倒して帰るのはやめるか」

「じゃあ、どうするの? このでっかいペットを、どうやってご主人様のもとへ届けるのさ」


 アサシンが、輪投げの要領でキメラに縄をかけようとするがうまくいかない。

 そんな状況のなか、舟長は冷静に魔法使いを呼んだ。


「魔法使い。ワープの準備をしろ」

「テレポーテーションね」

「はいはい、六人分のテレポーテーションで、オレたちを村へ送ってくれ」

「あれは五人までしか運べないよ?」

「……そこはなんともならんのか」

「うん」


 思わぬ欠点に計画は頓挫したかと思われた。

 しかし、この男が動く。


「じゃあ、おれは自力で帰るから、魔法使いさんとそのペット含めた五人で帰ればいんじゃね?」

「その手があったか」

「舟長、地味に自分がハブられるんじゃないかって思ってたでしょ」

「うるさい」


 ともかく決定した作戦に、魔法使いがどうしていたかというと。

 地面に魔法陣を書いていた。

 それも、テレポーテーションとは違うもの。

 舟長は、呆れつつもその行為を見守る。

 テレポーテーションの膨大なSP消費を耐えられるのは、魔法使いだけ。

 ご機嫌を損ねるようなことは、あってはならないのだ。






魔「よし、セットワープ完了! あとでここにワープしようね」

舟「マジで!?」

ア「今度は五人でテレポーテーションできる訳か」

斧「そういえば、なにも歩いて帰る必要はないのか」

剣「一人用の転移魔法、ワープの杖があるからな」

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