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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
223/527

M-216 スペルチャージ


スペルチャージ

回復魔法の最先端




 どたどたどた……。

 どたどたど、どしーん。

 ……しーん。


「魔法使いのヤツか?」


 急に止まった物音に、起こされた舟長は不審に思う。

 枕の隣の目覚まし時計を未練ましましで見るが、残念、珍しくも寝坊だった。


「仕方ない。魔法使いの様子を見てくるか」


 舟長は頭をかきながら、廊下にちらりと視線を落とす。

 案の定、廊下のまんなか、クソ邪魔そうなところに魔法使いが寝そべっていた。

 いや、正確には、安眠している訳ではなくて。

 潰れたカエルみたいに床を這う魔法使いは、泣いていた。

 おおかた、転んだから痛かったのだろう、と舟長は推測する。


「おい、魔法使い。どうした?」

「転んだー。いたーい」

「自分でヒールしろよ……ヒール」

「HPまでは回復しても、わたしの心の傷は治らないのよ!?」

「言ってろ。ああ、もうSPがもったいない」

「SPないの?」

「オレはもったいないって言いました」


 話を聞かない魔法使いは、自分の部屋に戻ろうとする舟長の腕を掴んだ。

 目がキラキラしている。

 おおかた、新しく作った魔法を試したいとでも言う気だろう、と舟長は思う。


「じゃあさ、スペルチャージで治してあげる!」

「話聞いて?」

「スペルチャージ!」


 舟長のSPが回復した。






舟「人の話はよく聞きましょう」

魔「スペルチャージは、200SPを使って他人のSPを回復するよ」

舟「回復量は誰の知力に依存するんだ?」

魔「残念だけど、最大SPの1/10と決まってるのだ」

舟「なんかえらく燃費が悪いな……」

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