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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
221/527

A5-208 ダブルバリア(邪)


ダブルバリア(邪)

腐食の檻




「ダブルバリアと効果が似ている腐食の檻だよ!」

「実に説明的である」

「似ているだけでイコールとは言えないんじゃ?」


 アサシンのもっともな指摘に、魔法使いは真顔にならざるを得ない。

 思わず黙り込んだ魔法使いを見て、舟長が言った。


「おい、やめろ。魔法使いがひょっとこみたいになってる」

「魔法使いさん、その顔可愛くないよ」


 いつもは魔法使いをフォローする斧戦士も、こんな言いざまだ。

 可愛くないと言われた魔法使いが、本当の真顔になる。

 口はちゃんと閉じて、目は可能な限りぱっちり。

 ひとえで目が細いから、そんなにぱっちりしているように見えないって?

 うるさい。


「ねえ、なんでオレ呼ばれたの?」

「知らん」

「ねえ、ねえ、パスタさん」

「パスタじゃねーよ」

「じゃあ、本名は?」

「言う必要があるのか?」

「知らないから尋ねてんじゃん?」

「じゃあ、知らないままでいい」

「あんたのこと、なんて呼べばいいのよ?」

「呼ぶ必要はない。おれとおまえは無関係のままだ」


 思わぬパスタからの反撃に、サンドバッグは口をパクパクさせた。

 なにこの人、やりづっら……。

 とでも思ったのか、サンドバッグがそそくさとパスタから離れていく。


「腐食の檻ー」

「わあー」

「それ、そんなに喜ぶものか? 攻撃手段だろ?」

「そんなこと言ってー。パスタだって楽しいだろ? これ展開してると」

「パスタじゃない。おれはそんな悪趣味な使いかたはしたことがないぞ」

「あれー? この言いかたからして腐食の檻って、あんたも使えるの?」

「もちろん。おれたちの標準スキルだよん」






P「おまえはなにか……丸くなったな性格が」

?「え、これで!?」

P「さっきから気になっていたんだが、こいつは誰だ? 実験用の検体は全員処分したんだろう?」

斧「魔法使いさんを攻撃したから、暇つぶし兼八つ当たり人形」

P「なるほど。おまえの所有物か。それならまともに話さなくても大丈夫だな」

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