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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
212/527

M-207 スーパードリンク2


スーパードリンク

落ちてるものを食べるのは危険




「できたぞー!」


 机の上に、一つの瓶。

 瓶の中身は、メロンソーダみたいな色合いの液体が入っている。

 けっしてピンク色ではない。


「飲んで。舟長」

「オレは死にたくないです」

「ピンク色してないから大丈夫」

「どんな理由だ」

「以前にも、ハートマジックで飲んだじゃん」

「あれは、おまえが事前に言わないから飲んじゃっただけだ」


 なにがなんでも抗いたい舟長である。

 以前の体力が減るポーションは緑色をしていたから、警戒しているのかもしれない。

 あれは怪しい露店で買ってきたものなので、もう在庫がないのだ。

 副産物という形ではあるが、スーパードリンクの魔法によって類似のアイテムができたことに、魔法使いは喜んでいた。


「とにかく、飲んで!」

「ほんとに大丈夫なんだろうな!」

「それは知らないけど」

「おい!」


 さっき、アサシンとつまらないケンカの末、ボコボコにされた舟長は体力が減っていた。

 残りHPは半分よりも少ない。

 この状態で下手にポーションなんて飲めば、一発でお陀仏もありえる。

 しかし、目の前に立つのは、最高のヒール使い、魔法使いである。

 こいつが後処理をめんどくさがったりしなければ……蘇生はしてもらえるはず。

 もんもんと悩む舟長の前に、斧戦士がふらりと現れた。


「なにこれ?」

「舟長に飲ませるポーション」

「どんな効果?」

「HP大回復と一部ステータス大アップ」

「なんで舟長は飲まないの?」

「知らない」

「じゃあ、これ、おれが飲んでもいい?」

「いいよ。はい、どうぞ」


 舟長が逃げる態勢になった。嫌な予感がする。


「体力が回復して、攻撃力があがったぞー!」


 舟長は斧戦士に切り裂かれて死んだ。

 逃げきれなかったのだ。






魔「ちなみに二割アップです」

ア「大アップ……?」

剣「でも、斧戦士の攻撃力って700いくつだろ?」

斧「750くらいだよ」

舟「750×1.2=900ですね。わーつよーい」

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