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M-019 ディザスター
ディザスター
詠唱魔法
「永遠に蒼き星々のかけらよ、輝き瞬いて、なにをすればいいんだディザスター!」
「なに闇魔法ぶっ放してんだおまえ!?」
「これ何魔法の詠唱なの!?」
「こっちが聞きたい!」
闇属性中級範囲魔法のディザスターが夜の草原を削っていく。
「詠唱って難しいわ……」
「いまのホントになんの詠唱だったんだよ……」
「パッと思い付いたのを口にしただけで、なんの詠唱でもないよ」
「思い付いたのは二個までか。どうすればいいんだ、とか叫んでたし……」
「何をすればいいんだ、です」
魔法使いが細かく訂正をした。
「詠唱魔法なんて二度とやるもんかー!」
「それはいいけど、この草原はどうすんだよ」
「あっ。これは、あれです。ほら、自然のちからが何とかしてくれるって!」
魔「ディザスターはごく一般的な闇魔法ですよ?」
舟「今回これだけ!?」
魔「分かったろ、これで。詠唱魔法は難しいって」
舟「おまえが諦めただけだろ!」




