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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
208/527

M-203 スーパードリンク


スーパードリンク

そこらへんに置いてあるものを飲んではいけません




「ふはは、これがスカイアドベンチャーの力か!?」

「真夜中に人んちに来て、暴れる人はどうかと思うぜ!」

「ふん。そちらの事情など知ったものか。夜は我の時間! よって我は好きに行動してよい!」

「いや別に好きにしてくれていいけどさ。ほかの人に迷惑かけんな、って話だよ!」


 舟長が吼える。

 真夜中の不審者はすこしたじろいだようだ。


「ていうか、夜行動できるってことは昼間はどうしてるの?」

「太陽が怖いから寝てるんじゃない?」

「それじゃ、ヴァンパイアかなんかになっちまうだろ」


 階段からぞろぞろ観客が現れた。

 魔法使いは眠そうに目をこすり、アサシンと剣士はあくびをしながらだ。

 完全に、戦う気がない。

 戦闘は舟長に全部丸投げするつもりらしい。


「ところでおまえの後ろに……」

「ふん、そんな子どもじみたひっかけに乗るものか」

「ふーん」

「魔法使いさんの安らかな眠りを妨げたな。殺す」

「ひい!?」


 斧を持たない斧戦士だ。

 後ろから近付いたので、斧は使いづらかったのだろう。

 押しあてられているものが刃物でないことに気が付いた、侵入者が勢いを取り戻す。


「やはり、子どもレベルのハッタリか! その程度で……え?」

「首を絞められるのと、首をもがれるのと、どっちがいい?」


 次第に苦しくなる呼吸。

 不審者の目はふと、机の上に置いてあった瓶に吸い寄せられた。

 あれは、ポーション!

 よく確かめもせず、不審者は瓶に手を伸ばし、気付いた舟長が押しとどめるが、もう遅い。

 ピンク色の液体が喉に流れ込んでいく。

 不審者は、最大HPの半分を失って倒れた。






舟「ポーションっつったら、青じゃね? ピンクじゃねーよな」

魔「え? 赤でしょ?」

ア「いや、一番回復しそうな色は緑でしょ」

剣「あれはなんだったんだ? ピンク色のポーションなんて見たことないぜ」

斧「魔法使いさんが発明した魔法でできた失敗作です」

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