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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
194/527

M-189 バチバチクリア


バチバチクリア

静電気でお困りのあなたに




 とある昼間。

 季節は外の世界リアルと連動して春。

 心地よい日差しが眠気を誘う、そんなある日のこと。

 舟長は特に理由もなくひどい目にあっていた。


「よし、これでいけるはず」


 不穏なつぶやきを残して、被験者を不安にさせているのは魔法使い。

 今日も新しい魔法の開発中だ。

 そして、被験者の紹介をしておこう。

 我らがリーダー、舟長ことシーフである。


「ちょい待て、それじゃオレの本名がシーフみたいだろ」

「どったの、舟長?」

「い、いいや。なんでもない」


 魔法使いはセッティングを終えると被験者からそっと離れる。

 よし、うまくいった。

 別に離れる必要はなんにもないのだが、気分的にそうしたかったのだ。


「ゴー! 舟長!」

「はあ。ポチっとな」


 舟長は、魔法使いのことばに従って金属製のドアノブに手を伸ばした。

 ポチっとな、ではなく、さらっと触れようとした指先が。

 バチン!!

 周りに聞こえるぐらい大きな音だった。


「あ、あれ? 設定間違えたかな?」

「今週二度目だぞ、魔法使い!」


 静電気でダメージをくらった舟長は、ヒールを唱えながら文句を言った。

 ダメージは回復した。






舟「帯電アーマーじゃねーか!」

魔「帯電アーマーだけ見つからないんだけど。ほんとにこの階層の宝箱から出るの?」

舟「なにとごったにしてるか知らないけど、とりあえず現実を見ろ」

魔「二度と静電気起こさないようにしたい」

舟「今度は一人で実験しろよな」

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