M-187 イクエープチェンジャー
イクエープチェンジャー
トコロ変え、シナ変え
「斧戦士さん、これあげるー」
「……魔法陣?」
ダンジョン攻略後は、しばしまったりすることの多いスカイアドベンチャー。
今日は学園も休み。
斧戦士も特に出かけることなく家にいた。
「斧戦士さんなら使えると思うんだけど」
「ふーむ。なになに?」
「相変わらず、なんでそれが読めるのか不思議だぜ……」
真っ黒に書き込まれた魔法陣を覗き込む舟長。
舟長のジョブはシーフなので、当然読めない。
魔術師にジョブチェンジしたら、読めるようになんのかな、と思いつつ、視線を外した。
「戦闘中に武器を変えて攻撃できるようにしたの」
「たとえばどんな感じ?」
「一戦闘につき一回だけ、武器の種類を変えられます」
「斧から銃、みたいに?」
「うん。武器は事前に登録しておいてね」
魔法使いと斧戦士は隣に座った互いを見つめる。
ふふふ。と笑い合う二人。
仲良さそうに、イクエープチェンジャーを唱えて、武器の登録を始めた。
陽気のいい、昼のことであった。
魔「通常攻撃でもスキルでも、イクエープチェンジャーで変えた装備で攻撃すると、一回で、装備は斧に戻っちゃうから注意ね」
舟「何気に便利そうだな。オレたちでも使えるのか?」
魔「うーん、舟長たちが使うにはちょっと改良が必要かな。○○装備可ってのを付けてないと、武器を持ってない状態に戻されちゃうの」
剣「ああ、それは厳しいな」
ア「素手スキルも使えるボクなら、使いこなせるかも」




