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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
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M-185 トップマップ


トップマップ

神の視点




「SPが追い付かないよ……」

「魔法使いさん、このアメ玉でもなめて頑張るんだ」


 新規ダンジョンに挑むスカイアドベンチャー。

 ここは迷宮型のようで、最初は勢いの良かった五人も疲れてきている。

 なぜなら……。


「舟長、こっちもだめみたい」

「ちっ、見えない壁のせいで出口にすら出られねーよ」

「いつもこの定位置に戻ってきちまうな」


 三人が話している通り、ここは迷宮ダンジョン。

 正しい道を選択しなければ、次に行くことも街に戻ることもできない。


「ランクが高かった理由はこれか」

「オレたちは最悪、全滅すれば街に戻れるが……」

「他の冒険者は、来るのを嫌がるワケだ」


 五人は、納得して座り込む。

 五人のほかにも、このセーフティエリアには何人もの冒険者がいた。

 出られなくなって、どのぐらい経つのか。

 ぐったりと横になっている者もいる。


「魔法使い、なんとかできないか」

「いまやってるー」

「脱出魔法か?」

「ううん。ワープ系は駄目だったから、すこし考え方を変える」

「マップに書き込めればだいぶ違うんだが」

「それだ!」


 魔法使いが叫ぶ。

 よい着想を得た魔法使いの手は高速で魔法を書き上げていく。

 頭のアイディアを取りこぼさないように。

 手が追い付かない。

 魔紙を握りしめようとする魔法使いの手をそっと誰かが掴んだ。

 斧戦士だ。


「魔法使いさん、そのまま書いて。おれがこっちに整理するよ」

「……分かった」


 20分後。

 魔紙を掲げて魔法使いは術を唱え始めた。


「トップマップ!」


 視界の右端にあったマップが全面になった。

 ついでにペンも勝手に出てきた。






舟「あ、これで書き込むのね」

ア「とりあえず、まっすぐは駄目だったから、ここはバツだね」

剣「こりゃ、攻略は楽になるが……」

魔「とりあえず出口が見つかったら、触媒置いてみる?」

斧「ダンジョン内ならテレポーテーションも効くかもしれんな」

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