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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
188/527

M-184 ウォーターケトル2


ウォーターケトル2

魔法具にしてさらにお手頃




「ウォーターケトルを魔法具にしたよ」


 魔法使いは、野営をする舟長にそう言った。

 焚火の向こう側にいる舟長は、ウォーターケトルとは何の魔法だったか、思い出そうとしている。

 ああ、思い出した。風呂魔法ね。風呂。


「ふーん?」

「まず、湯舟を用意します」

「前回はそれで失敗したからな」


 今回の舞台は赤い木ばかりが生い茂る、森林。

 雪も氷もない、比較的過ごしやすいダンジョンだ。


「そこにこのジェムと呼ばれる宝石の欠片を入れます」

「それが魔法具か」

「うん。ガラス球と違って大きくないし、比較的安く手に入るの」

「そりゃ、ウォーターケトルが大普及しそうな感じでいいじゃねーか」


 賛同する舟長。

 眠たそうだから、話を早く済ませたいのかもしれない。


「じゃ、実際に使ってみるね」

「え? ここでか? オレの前で?」

「うん? うん」

「斧戦士にぶった斬られたくないので、オレは席を外します」


 そっと魔法使いから距離を取ろうとする舟長。


「一番風呂くらい、舟長が入ってもいいんだよ?」

「ここで? オレが入るのか?」

「え? お風呂嫌いだったっけ」

「いや、割と好きだが」

「ならいいじゃない。どうせ、すぐには湧かないんだし」


 湯舟に放り込まれたジェムから、冷たい水が湧き出していた。






剣「前回とずいぶん違うな。いい湯だぜ、魔法使い」

魔「えへへー。いろいろ改善したんだよー」

斧「炎は地面より下に設置されるようになっている。安全第一」

ア「これ、えぐられた地面はどこに行くの? 片付けは?」

舟「全手動じゃね?」

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