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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
181/527

M-177 リ・リターン


リ・リターン

再構築で敵の意表を突け




「フレイムフィールド!」

「……これって、結構熱いね」

「言ってる場合か!」


 最近開発したばかりの魔法を、使われたスカイアドベンチャー。

 五人の周りには、炎のサークルができて、あまり派手な動きはできない。


「いまだ、魔法を撃ちまくれ!」

「向こうの戦法がゴリ押しですよ?」

「いいから、お前はファイアチャージでも唱えてろ!」

「ふにゃー」

「どんな返事だよ、それ!」


 舟長がマジカルエリアを唱え、飛んでくる予定の魔法に備える。

 斧戦士は、炎の壁を飛び越えて、相手チームをかく乱しに行く。

 ねえ、どんな運動神経してんの?

 鎧と斧の重量はどうしたの? 物理法則にしたがいなさいよ。


「な、どうやって……!」

「異世界の物理法則が、現実の物理法則と即していると思ったのか?」

「そういう難しい話は無しでお願いします」

「誰と誰が会話してんだよ!」

「斧戦士と魔法使いちゃんでしょ?」

「よくもまあ、こんなに離れているのに聞こえるなあ」


 剣士と舟長は炎のサークルから逃れられない魔法使いを守って残る。

 アサシンは氷の魔法で後ろの火を消すと、そっと炎から離れて、術を唱え始めた。


「アイスペンデュラム」

「え、アサシンちゃん、前に炎が……」

「リ・リターン!」


 発動した魔法は、魔法使いの前で、炎に溶かされ小さくなる。

 魔法使いは困惑しているが、アサシンの自信は崩れない。

 炎の壁を抜けた氷魔法は、随分小さくなっていた。

 それが、アサシンのもう一つの詠唱を機に、元通りの大きさになる。

 斧戦士が魔法の気配を察知して、相手チームから離れた。

 アサシン渾身の氷魔法が敵の五人に襲い掛かかっていく。

 スカイアドベンチャーは勝った。






魔「ほげー。いつのまにこんな魔法を……?」

ア「えへへ。魔法使いちゃんの真似して、ボクも魔導書の魔法を再現してみたんだ」

魔「すごいね! ねえ、あとで魔法陣の構成を教えてくれない?」

ア「いいよ。ボクも魔法使いちゃんに見てもらいたかったんだ」

剣「スペルメイカーが二人になったな」

斧「おれを入れて三人ですね」

舟「フレイムフィールド……のほかにもあるだろうんだな、そういう事例が」

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