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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
175/527

M-171 ラストアタック


ラストアタック

うっかり削り切れないと……?




「こないだの戦闘で思いついたんだけど」

「こないだっていつの?」

「夜中の」

「ああ、リバーサブルを思いついた日のことね」


 今日は買い物の日。

 じゃんけんの結果、見事に負けた舟長が外に出かけているので、魔法使いはアサシンと話している。


「とどめだけ威力を増幅する魔法ってどうかな」

「とどめだけ? 斧戦士が好んで使いそうな魔法だね」

「どういう意味だ?」

「あ、居たんだ。ごめんごめん、なんとなく思っただけ」

「とどめだけ……うん、いい魔法だな」


 斧戦士が妙にはっきりした顔で机に加わった。


「実はね、もう作ってあるんだー」

「やっぱり、そういうオチだと思った」

「ラストアタック。これがその魔法の名前だよ」

「効果は?」

「SPを消費して、腕力・知力とか、攻撃に関係ありそうなステータスがすべて二倍になるよ」

「すべて? 大盤振る舞いだね」

「いい魔法じゃないか」


 沸き立つアサシンと斧戦士に、魔法使いは続けて言う。


「ただし、次の攻撃がラストじゃなかった場合、HP・SPを含む全ステータスが降下するので注意」

「うわあ」

「ちゃんと殺し切れば問題なしだな」

「即死とか確率上がればなあ」

「そうか、状態異常になる確率も上げなきゃね」


 これも考えておくよーと魔法使いは去っていく。

 方向は階段。階段の上にはみんなの部屋がある二階があるのだ。

 しばらく、魔法使いは降りてこないだろう。


「デメリット魔法嫌いって言ってなかったっけ」

「確かに……まあ、クイズみたいで楽しいからありだろ」






ア「クイズなの、これ」

魔「何が?」

舟「ただいまー帰ったぞー」

斧「おかえりラストアタック」

舟「!? 魔法使いの新しい魔法か? 回避力がなければ死んでたぜ」

斧「……うーん、まさか避けられるとは」

ア「うわあ。これかなり下がってるね。脱力状態。戦闘維持できないかも」

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