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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
174/527

M-170 リバーサブル


リバーサブル

特殊・状態異常:反射




「リバース!」

「……フロストダスト!」

「詠唱をずらした!?」


 リバースの効果は、発動されてから対象者にたどり着くまでの魔法を反転させること。

 対象者がそれまでの間、魔法を放たなければ、リバースの効果は消えてしまう。


「これで終わりだね!」

「まだまだあ! エナジーフォース!」

「ええ!? 今日はリバース以外は使わないんじゃ――」

「しまった」


 ブブーと装置が鳴る。

 今宵の勝負は、魔法使いの反則負け。勝ったのはアサシンであった。


「もう、おっちょこちょいだなあ」

「リバースが効かないなんて」

「あのねえ、これは最後の切り札としてとっとくの。そう何度も使う魔法じゃないんだから」

「むー」

「いっそのこと、リバースのあとに放たれた魔法はみんな反転するようにすれば?」

「それができないの。記述の関係か、発動しなくなっちゃうの」


 魔法使いはしょんぼりしている。

 試合を見ていた斧戦士も、いいアイディアがでないらしく難しい顔のまま。

 そんなとき、剣士がふと言った。


「効果が魔法同士交わる一点だなんて不便だな。相手を反転状態にするのじゃ駄目なのか?」

「相手を反転状態に?」

「状態異常みたいに、次放つ魔法だけを反転させるんだ。三ターンとか持つ設定でもいいな」

「相手をリバース状態にさせておくってこと?」

「オレは魔法陣のこと、なんにも分かんねーけど、自分の魔法まで反転するのは危ないんじゃねーの」


 舟長も口を出した。

 魔法使いはしばし考える。

 やがて、口元が緩んだ。


「……状態異常:反転だ」






魔「リバーサブルの霧に晒された者は、反転の状態異常になる!」

舟「おい、妙にテンション上がっちゃったぞ」

ア「夜中だからじゃない? 深夜テンション」

斧「魔法使いさん、それは明日にして今日はもう寝よう」

剣「強引に連れてかれたぞ、いいのかそれで」

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