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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
171/527

M-167 リフレクションミラー


リフレクションミラー

避けられないなら跳ね返してしまえばいい




「今日は球技大会だってね」

「おまえは……行きたくなさそうな顔をしてるな」

「だって、ノーコンの運動神経なし野郎が行ってなんになるのさ?」


 魔法使いはそう言って口を尖らせた。

 今日は学園側が企画したイベント、球技大会の日である。

 だいたいの魔術師にはありがたくない企画だ。


「だいたい、もやしのような魔術師と、相手側、戦士系統とか勝負になると思ってんの?」

「ならんだろうな」

「せめて魔法の使用を許可しろよ……」


 グチグチいう魔法使いは玄関で座り込んでいる。

 舟長には、出場しなければならないスカイアドベンチャーのリーダーには、ひどく邪魔に見えた。

 仕方ないので、一階の窓を開けて外に出ていく。

 あとでカギ閉めといて、と魔法使いに言い残して。

 一人残された魔法使いは、いそいそと窓のカギを閉めると、寒い玄関を撤退した。

 行く先はリビング。暖かいリビングでごろごろするのだ。


「魔法の許可が出たら、どうするつもりだったんだ?」

「ふぇ!?」


 唐突な声掛けに、魔法使いはいっきに幼児化した。

 声の主は剣士。彼もまた、腕力のなさに今回のイベント参加を断念した一人だ。

 オレだって、コントロールは負ける気がしないんだがな……と呟いている。


「居たんだ」

「居たぜ」

「そうだなあ。球を自動で跳ね返してくれる魔法とかどう?」

「ちょっとチートすぎじゃね?」

「うーん、じゃあ自動は外そう。正面にきた何かをまっすぐ跳ね返す魔法にしよう」

「それだとたぶん、相手には当たらないぜ? いいのか」

「いいのよ。魔術師は邪魔にならないように防衛しているだけでいいんだから」


 戦うのは、戦士系統のみなさんだよ。

 魔法使いはそう言って、魔法陣を書くための紙、魔紙を取りに行った。






魔「これで、アイスホッケーは完封ね」

舟「球技大会はどうした」

魔「次回の球技大会の内容がアイスホッケーになることを祈って」

ア「祈願!?」

剣「おい、ところで結果はどうだったんだ?」

斧「一位とったよー、魔法使いさん、ほめてほめてー」

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