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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
169/527

M-165 リターンクロス


リターンクロス

似てるけど違うよ




「十字架って、戻ってくるんだね」


 魔法使いがなにかのゲーム画面を眺めながら言った。

 画面のなかでは、主人公がブーメランのように十字架を投げている。


「よし、これを参考にして魔法作ろっと!」


 魔法使いは誰もいない部屋で呟くと、すぐ近くにあった机へと向かう。

 自分の部屋の机は小さいが、すぐわきのタンスには魔法を作る上での道具がいっぱいだ。

 使い勝手はリビングの広い机よりいいのだ。


「ええと、全画面に十字架を散らして……」

「あ、だめだ。記述が多すぎる」

「せめて戻ってくる機構ぐらい作りたい!」

「ならば……連続攻撃だ!」


 切羽詰まってくるにしたがって、叫ぶ魔法使いである。

 しかし、この状況誰も文句を言ってこなかった。

 約160日分の積み重ねは大きい。

 みんな、慣れっこであった。


「できたー♪」


 ウキウキ魔法使いは、どかんと自室のドアを開けた。

 それから、階段を慎重に降りていく。

 ウキウキしたまま降りて、足を滑らせないようにだ。

 それからそれから。

 リビングに行ってみんなに報告するのだー!






魔「発動させると背中に中くらいの魔法陣8個を背負うよ」

舟「その魔法陣から十字架が出てきて、行って帰ってくるのか」

魔「基本、そうだね。ブーメランを参考にして作ったから、戻ってこないと次の十字架は出てこないよ」

斧「そこはどこぞの赤い十字架とは違うんだな」

剣「一画面、埋め尽くす十字架を最初に作ろうとしてたよな、魔法使い」

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