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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
167/527

M-163 クリーンクロース


クリーンクロース

いつでも清潔な服を着るために




 ふんふん、ふふーん。

 魔法使いが鼻歌を歌いながら、窓を拭いている。

 自室の掃除も嫌がる彼女が、こんな上機嫌でこんなことをしているのは珍しい。

 舟長が通りがかった。

 彼も彼女の珍しい言動は強く印象付けられたらしい。

 声をかけようとして一度やめる。

 だが、何かに気が付いた舟長は、再び声をかけることを決める。


「魔法使い」

「んー?」

「高級品がほこりまらけなんだが」


 ここで言う高級品とは、魔法使いの着ている服のことだ。

 ウィザードローブ。魔術師しか装備できない、非売品のレア装備。

 それが、無残にもほこりで汚れていた。


「ふふふー。だいじょうぶー。クリーンクロース!」

「なに……!? 家の中で雨だと!」

「ほら、元通りキレイでしょ?」


 魔法使いはまた鼻歌を歌いながら、次の窓を掃除するため、去っていく。

 舟長は、廊下の端にできた水のシミをしばらく見つめていた。






魔「ああ、あれね、三秒ぐらいすると消えるよ。ただのエフェクトだもん」

舟「ならいいけどよ」

魔「っていうか、舟長、わたしの装備のこと、気にし過ぎじゃない?」

舟「おまえが気を回さないからだろ!」

魔「わたしが装備してるのなんか、ほとんど非売品なのになあ。おっかしー」

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