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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
163/527

M-159 モーションカット


モーションカット

長すぎるのも考えもの




「ジョブチェンジ:ガンナー」


 斧戦士がそう言うと、斧戦士のシルエットがにゅっと空に飛び立つ。

 ほどなくして戻ってきたピンク色のシルエットは、明らかに斧を所持していなかった。

 長いコートのすそを払うと、シルエットは実体を得て、色がついた。

 藤色のコートは、ガンナーをマスターした証。

 左右の手に握られている金色の銃は、おそらくオリハルコン製だろう。

 斧戦士は――いまは銃戦士というべきか?――、己の正面に向かって弾を撃つ。

 今回は誰もいなかったので、弾は途中で虚空に消えていく。

 それから、二丁の銃を真上に放り投げて。

 斧戦士は、回転しながら落ちてきた金色の武器をキャッチして構える。

 薄い紫色のコートが風にたなびいていた。


 ここまで自動で再生される、ガンナーのジョブチェンジシーンである。


「相変わらずなげーな」

「ふう。これ勝手に手や足が動くんだよなー」

「確か、撃った弾は当たらないようにできてるんだっけ?」

「安心設計だよねー」

「そういう問題だろうか」


 ガンナーな斧戦士は、変身しても持ちっぱなしな斧を外し、銃を装備する。

 さっきは銃撃ってたじゃん! と思ったあなた。

 あれはエフェクトですので。

 いつでも、どんなジョブでも斧を持てるアビリティを付けている斧戦士は、たとえジョブ上はガンナーになろうと、自力で付け替えしない限り斧を持った戦士なのだ。


「で、魔法使いさん。今日の魔法は?」

「ふふふ。この鬱陶しいエフェクトを全カットするよ。モーションカット!」

「モーションカット!?」

「ジョブチェンジ:プリースト」


 魔法使いがその言葉を発すると、僧侶姿にチェンジする。

 本来、この間にもなっがいエフェクトがあるのだが。

 荘厳なミュージックでも流したい感じの聖女っぽいエフェクトが。


「よっし! 成功!」


 なお、僧侶と魔法使いは、ほとんどが装備を共有できるので、目立った変更はない。

 唯一魔術師ジョブだけが装備できるウィザードローブ(高級品)が、魔法使いの足元に落ちていた。






斧「おお、これはありがたい魔法。使わせてもらおう」

ア「この五人組で頻繁にジョブチェンジ使うの、斧戦士くらいだものね」

剣「そうだなあ。基本的に武器も変更しないし」

魔「なんか、インパクトに欠けるんだよねー」

舟「おい、まず地面に落ちた高級品を拾え」

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