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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
157/527

M-153 ウォーターケトル


ウォーターケトル

湯沸かし器




 それは、舟長を始めとするスカイアドベンチャー一行がダンジョンに挑んでいたときのこと。

 魔法使いが野宿の時にこう言ったのだ。


「雪山は寒いね。お風呂が欲しい」

「ここで風呂に入ってもいいけど、出た瞬間がやばいよ、たぶん」

「だいたい、雪山で風呂なんか冷めるだろ。誰が常に過熱しておくんだよ」

「とりあえず、水が出て行かないように器を作らなきゃならねーな」


 斧戦士以外の三人に酷評された魔法使いは、むーと言って黙った。

 ちょっと言ってみただけなのに、この仕打ち。

 ほろりと涙がこぼれる前に、魔法使いは斧戦士の言葉を聞いた。


「魔法でつくればいいじゃん?」

「その手があったか」


 ポンと両手を打ち鳴らした魔法使いは、その辺の木に寄りかかって、さっそく魔法の構成について考え始める。右手には早くも魔法陣を書くための魔紙が握られていた。

 数分後、魔紙に書かれた魔法陣を片手に、魔法使いは立ち上がる。

 そのときだ。

 立ち眩みか何かか、運命のいたずらか。魔法使いはよろめいた。

 後ろの木にゴツンとぶつかり、痛みに目をつぶる魔法使いには暗闇しか見えていなかった。

 直後、揺れたことによって発生した雪の塊が、魔法使いの姿を消し去った。






斧「大丈夫か、魔法使いさん」

魔「さむーい。帰りたーい」

舟「こんな時こそ風呂魔法だろ、使えよ」

魔「そうか。ウォーターケトル!」

ア「いや、湯舟ないから!」

剣「ああ、湯舟ないと水が自動的に炎に降ってきて鎮火させるのね。べんりー」

舟「濁流が押し寄せてきてるぞ、剣士、逃げろ!」

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