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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
156/527

M-152 ノイズレス


ノイズレス

沈黙の結界を張ろう3




「今度こそ、作ってやったぞ! 防音魔法!」


 大量の燃えるゴミの袋を背景に、魔法使いは言った。

 前回の挑戦からおよそ三か月。

 そんなに時間がかかった訳ではなくて、理由はだいたい他の魔法に浮気していたから。

 昨日の夜ふいに思い出して、斧戦士を自室に招いた魔法使いは、今朝起きてこなかった。

 心配したアサシンが駆け込むと、目の下にくまを作った魔法使いが鎮座していて、そんなセリフを吐いたのであった。まる。


「もしかして、寝てないの?」

「二時ぐらいかな。寝たの。ふわー、眠い」


 目をしぱしぱするさまはまさに眠そうである。

 眠い目をこすりながら服を着替え、トレードマークのローブを羽織る。

 それから、危なっかしい足取りで一階まで降りると、杖と短冊を掲げた。


「ノイズレス!」

「いまやるんだ。あ、舟長、どうしたの?」

「……急に声が……。魔法の効果か」


 近付くにつれて明瞭になる舟長の声。

 アサシンは魔法の成功を感じて、後ろを振り返る。

 魔法使いは柱に寄りかかってすやすや寝息を立てていた。






魔「サイレントとサイレンスを組み合わせて魔法を作ったよ」

斧「円形に広がる外側はサイレントの効果を利用して、声を吸収する。内側はサイレンスの効果で声が出て行かないようにする。魔法使いさんはほんとうに優れた魔術師だよ」

ア「範囲が間違ってただけで、ほとんど正解に近かったんだね!」

魔「発動するのに膨大なSPを消費するところがネックだけどね……」

剣「やっぱりあるのか、デメリット」

舟「魔法陣の記述が詳細過ぎるとSPが多くなるんだっけか。改良の余地ありだけど、とりあえず完成したんだ。喜ぼうぜ」

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