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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
154/527

M-150 サイレント


サイレント

沈黙の結界を張ろう




「昨日舟長のいびきがうるさかったのでこんなん作りました」


 魔法使いの指摘を受け、舟長は困った顔になる。

 当然だ。

 いびきとは寝ている間に発生するもの。

 当の本人が知らずにいるのも当たり前のことだ。


「あれはうなされてるって言うんじゃ……?」


 アサシンがなにか言ったが、魔法使いはこの指摘を意図的に無視する。

 ここでわき道にそれると、しばらく本線には戻れない気がする。

 魔法使いはカッと目を見開き、持っていたお札をさりげなく柱に叩きつけ、詠唱を唱えた。


「サイレント!」


 しーんと魔法使いの周りが静かになる。


「ちょ、ちょっとしゃべって……」

「……え? いま……て」

「おい、聞こえ……ぞ。くそ……効果……すぎだ……」

「ディス……ちっ……ないか……」

「……も対象とか……」

「対処……はなんだ、……使い!」


 声がお札に吸い込まれていく中で、魔法使いは自分が呼ばれたのを確信する。

 対処がなんたらと言われていること、この状況を顧みて、自分のなすべき事を察する。

 魔法使いは黙ったまま、お札を引き剥がした。






魔「引き剥がした上で、上下に引き裂いたら止まりました」

舟「効果高すぎだろ! なんだアレ、ブラックホールかよ!」

魔「ほんとは人に向かって発動すると、高確率で沈黙の状態異常にするって魔法なんだけど。なんか色々聞こえづらくなってたね」

ア「声を聞きとるにはなるべく離れて、大声で話さないといけないね」

剣「防音魔法にはほど遠いぜ」

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