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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
152/527

M-148 クイズタイム


クイズタイム

制限時間以内に答えろ!




「エナジードレイン!」

「ヒール!」


 魔術師同士の戦いというのは、どうも、こう、泥沼化しやすい。

 見栄えだけ綺麗な魔法や、威力だけ強い魔法。

 一瞬で終わるか、延々と続くか。

 今日の魔法使いの戦いは、後者だった。


「マナドレイン!」


 相手が悪かった。

 彼女の対戦相手は、魔術師としては異端な吸収攻撃使い。

 エナジードレインで敵のHPを減らしつつ、回復。

 SPがなくなったら、消費SP1のマナドレインで回収。

 魔法使いが回復魔法を扱えず、SPが自動回復する杖を持っていなかったら。

 きっと勝負はとうに着いていただろう。


「く、だったら……」

「エナジードレイン!」


 鉄壁に見える吸収攻撃だが、突破口はあった。

 いくら異質な攻撃と言えど、カテゴリーは魔法。

 魔法を禁止する沈黙か、スキルすべてを使用不可にする呪縛の状態異常をかければ、相手のしつこい攻撃をやめさせることができる。あとは、魔法使いお得意のエナジーフォースを放てば、終わりだ。

 しかし、魔法使いはそうはしなかった。


「クイズタイム!」


 魔法使いと対戦相手の女の子の背中に、魔法陣が浮き上がる。

 いくつも、いくつも。

 数十個浮き上がった魔法陣から声が聞こえてきた。

 世界観を著しく崩しそうな、機械的音声。

 彼は、対峙する二人にこう問うた。


《スキル辞典、300ページに載っている魔法の種類は、回復か否か》






魔「制限時間以内に答えて正解だった場合に、任意の魔法を放てるよ」

ア「もし不正解だったら?」

魔「魔法を唱えても発動しないね」

剣「魔法を……ってことは、スキルはどうなんだ?」

魔「いつも通り使えるよ」

舟「……相変わらず、妙なところで欠点ありだな」

斧「めちゃめちゃひっかけ問題出したい。ケムシはチョウチョになるか否か、とか」

魔「間にサナギが入るから不正解なんですね、分かります」

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