M-145 ジェノサイドモード
ジェノサイドモード
村や街では武器をしまおう
「斧戦士さん、ちょっといい?」
「ん、なに? 魔法使いさん」
魔法使いが自慢げな顔で斧戦士に話しかけたのは、午後の太陽がぬくとい、昼休み。
今日は学園のある日だ。
いつものように、人のいない食堂でスカイアドベンチャーは集まる。
一番最初に椅子に座ったのが魔法使いで、次に彼女の横に出現したのが斧戦士だった。
「ジェノサイドモードって魔法作ってみたんだけど」
「じぇのさいど……心躍る単語だね」
「うん。血肉散らばるあの画像がネタ元なんだ」
一般にドヤ顔と称されるそれは、クソガキ顔と言ってもいいかもしれなかった。
彼女は21才の大人だが、そんなことはとくに関係ない。
タルフめ! 絶対に許さんぞ、ブラックパール落としやがって!
「で、それは何をする魔法なの?」
魔法使いに対しては言葉も態度も柔らかくなる斧戦士である。
魔法使いはぐふふ、と笑って満面の笑みで答えた。
「街中でも武器を出しておける魔法だよ!」
何も知らない生徒が、メイスを担いで二人の前を横切っていった。
魔「学園内はセーフティスペースに当たるのだろうか」
舟「ここいらの冒険者は、街中でも普通に武器出して歩いてるな」
剣「魔法だって、撃ち放題だぜ?」
ア「原作も、魔法は村のなかでも撃ち放題だったね」
斧「カボチャ撃とうぜ、カボチャ! あと家畜のブタ!」




