表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
146/527

M-142 シークレットワード


シークレットワード

あぶりだし第二弾




「さて、ここに白紙のように見える紙が一枚ペらんとある訳だけど」


 魔法使いが、舟長その他四人がいるリビングでそんなことを言った。

 テーブルの上……は危ないので、椅子の上に立って紙を掲げている。


「それ、昨日の夜、杖でインビジブルワードした紙だろ?」

「まったくもう、舟長ったら空気読んで?」

「ちょっとネタ晴らしには早すぎるよ」

「ねーわ」

「舟長であぶり焼きしようぜ」


 非難ごうごうの舟長。独り涙を呑む。

 インビジブルワードで特定の文字を映した紙が力なく揺れている。

 斧戦士が火の用意を始めたのを尻目に、魔法使いは再び立ち上がった。

 椅子は危ないので、床の上に立って紙を掲げる。


「ちょ、ちょい待て! 魔法使い、斧戦士を止めろ!」

「わし、いま忙しいから」

「ねえねえ、早くあぶり出ししてみてよー」

「オレも楽しみだぜ」

「じゃあ行くね。シークレットワード!」


 魔法使いが紙に向かって杖を振るうと、白紙がみるみる変わっていく。


「あ、なんか思ったより細かい」

「どれどれ……これ、誰が書いたんだよ?」

「わたしだけど?」






魔「斧戦士さんカッコいいよ!」

斧「イエーイ」

舟「縛られて危うく火にかけられるところだったぜ」

ア「舟長、お礼は?」

舟「あ、ありがとうございますアサシンさん」

剣「熱烈な恋文を覗き見した気分だったぜ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ