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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
144/527

M-140 インビジブルワード


インビジブルワード

あぶりだしの刑




「よいしょ、よいしょ」

「魔法使いさん、どうしたの。椅子なんか抱えて」

「ええっとね……」

「とりあえず、この椅子はおれが持つよ」

「ありがと」


 椅子を持ってくれた斧戦士に、魔法使いは礼を言う。

 それから先に階段を駆け下りて、斧戦士を待つ。

 斧戦士は椅子を持ったまま階段の上でジャンプして、吹き抜けの一階に降り立った。

 二人はリビングに向かって歩き出した。


「あぶり出し、ってあるでしょ?」

「うん。あるね」

「それを魔法でやってみることにしたの」

「……火属性の魔法で?」

「ううん。まずはあぶり出す文字を紙に染み込ませるところから」


 リビングにはすでに先客がいた。

 舟長とアサシンと剣士だ。つまり、この場にスカイアドベンチャー全員が集まったことになる。


「椅子なんか担いで、どうしたんだ?」

「魔法使いさんがあぶり出しの魔法つくったんだって」

「……オレは質問に答えろよ、と突っ込むべきか?」

「ま、見てりゃ分かるだろ」


 剣士の言う通り、魔法使いはすでに準備を始めていた。

 リビングにあった椅子に座り、テーブルに紙を置く。

 おもむろに両手を突き出すと、その上に紙を乗せて……紙が浮いている。


「このまま30分待つよ」

「え!? 30分!?」






斧「担いでいた椅子が何か言いたそうな目でこっちを見ている」

ア「……片付けといてやれば?」

魔「うーん、身体が痛い」

舟「人力で30分とな? グラスカッターのときみたいに杖にやらせればいいじゃねーかよ」

剣「その発想はなかったと言わんばかりに驚いた表情をした魔法使いがこっちを見ている」

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