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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
139/527

M-135 ライアーファウンド


ライアーファウンド

うそ発見器




「異世界では嘘を判別できるスキルが大活躍だって聞いたので」

「どこ情報だよ」


 舟長がいつも通りかっ飛ばしている魔法使いに突っ込んだが、特に効果はない。

 というか、全然魔法使いの耳に入ってない。

 そんなこんなで、勢いよく仲間の忠言を聞き逃した魔法使いは、舟長に向き直った。

 そう、いままでは誰もいない窓辺に向かって叫んでいたのだ。


「ああはい、実験台ね」

「そうなのだ」

「肯定されると悲しいものがあるな」

「え?」

「いや、いい。気にすんな」


 男前な舟長はそう言って涙を呑む。


「じゃあ、行くよ。舟長の好きなものは?」

「……お金」

「ええっと、好きな食べ物は!?」

「牛乳」

「あ、嘘だ。舟長の好きなものって寿司でしょ?」

「世界観が著しく崩れるような発言はお控えください」






魔「しまった、これじゃわたしが元々知ってたから分かったみたいになってる! ちゃんと魔法使ったよ。スーンテレパシーっていう、人の心を読む魔法」

舟「質問が悪いと思うんだ。せめて一番好きなものは何かって聞いてくれよ」

魔「そうか、二番目に好きなものでも言えるもんね」

舟「なにかの事情があって敢えて一番目を外しているのかもしれん。ゲテモノ好きとか」

魔「うーん、でも舟長、確か牛乳嫌いだったよね?」




舟「というかこれさ、ライアーファウンドじゃなくてスーンテレパシーだよな? 新しい魔法じゃないよな?」

魔「うるさい! エナフォ食らわすぞ!」

舟「なんと強引な……」

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