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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
138/527

M-134 ナインボール


ナインボール

使える属性によって可変する




「ナインボール!」


 魔法使いがその魔法を唱えると、九つの球体が現れて、彼女の周りをぐるぐる回り始めた。

 球体はどれも、それぞれ色が違った。

 どうやら、彼女の使えるすべての属性が一つ一つの球体に宿っているらしい。


「ファイアチャージ! ウォーターキャノン! アイスブレード! ストーンスピア! ゲイルストーム! スパークボルト! セイントエッジ! エピルペイン!」


 魔法使いが叫ぶたびに、球体から光が放出して敵に飛んでいく。

 彼女を囲んでいたバリアが薄くなっている。時間制限があるようだ。

 相手がたまらず、エレメントフィールを発動した。

 この魔法はほとんどの魔法属性の威力を軽減させる。

 しかし、デメリットが一つあった。

 対戦相手の魔術師の子は、彼女が自称している二つ名を知らなかったらしい。

 色のない魔女。無属性魔法を得意としている彼女の異名だ。


「シリーズ! エナジーフォース!」


 無属性に対する耐性を犠牲にして、他の属性の環境・・を増加させるエレメントフィールは、決して万能な魔法ではない。だが、無属性なんて、普通の魔術師は使わないものなのだ。

 魔法使いの策に引っかかった魔術師は、エレメントフィールを使わせられて敗北した。

 吸い込まれていくいくつものエナジーフォース。

 二十秒は終わらない。






魔「多属性版シリーズ。三十秒間、無敵のバリアを張って、好きなだけ魔法攻撃ができるよ」

ア「それって一属性しか持たないボクが使うとどうなるの?」

魔「ちょっとした装飾つきのシリーズ? バリアがあるからちょっと違うかも」

舟「なんでバリアなんかついてるんだ? シリーズにはそんなものなかったよな」

魔「一秒につきSP10が削れてくから、最低300はSPがないと発動できないのよ、これは。あと発動させる魔法攻撃分のSPは別に請求されるから、実際にはもっと多くのSPが必要だね」

剣「へえ。手軽さではシリーズの方が使いやすいかもな」




舟「で、なんでバリアが張ってやがるんだ?」

魔「そりゃあ、魔術師が攻撃魔法の放出に専念したらいい的にしかならんだろ」

舟「もしかして、一秒につきSPが10減るって、バリアの維持費なのか?」

魔「言われてみればそんな気もする」

舟「制作者だろ! しっかりしろよ!」

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