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M-118 レッドシュート
レッドシュート
避けただけじゃ足りない
「レッドシュート!」
ばびゅん、と飛んでいく赤い玉。
難なく避けた舟長は、詠唱した人物を見て怒りの声を上げた。
「魔法使い!」
「なに?」
「いや、なに? じゃねーよ! 人に撃つときはいつも――!?」
舟長は仰天した。
確かに魔法は避けたはず、なのに、HPがどんどん減っていくのだ。
ばっと場所を離れて、さっきの場所をよく目を凝らしてみると……。
赤いもやがあった。
「やったあ。実験大成功!」
「なんだよ、これ?」
「その赤いもやに触れ続けると継続ダメージが入るんだ」
「結構危険な魔法じゃねーか……」
魔「実験大成功って打とうとしたら実験台成功になったんだが」
舟「実験台……まさかオレのことじゃねーだろーな」
魔「パソコンに聞いてください」
斧「サンドバッグっていう実験台なら空いてるよ」
舟「そいつの予定はいつでも空き空きだろ!」




