M-114 エフェクトウィング
エフェクトウィング
ろまん
「キラキラ」
「何してんの?」
「舟長も使う? この羽根」
魔法使いの背中には燦然と輝くつばさがあった。
服には穴が開いてないので、厳密に生えているという訳ではないらしい。
「いや、オレには似合わないからいいよ」
「えい、エフェクトウィング!」
「話聞けよ! って、あれ? 羽根が黒い」
「男性だと悪魔っぽい羽根が出るようにしてあるの」
「そうかー。ところでオレは要らないって言ったんだけど、話聞いてた?」
「ううん」
そっかあ。と舟長は微笑んだ。
後ろの羽根が禍禍しく上下する。
「ううんじゃねーよ、人に新作の魔法をかけるときは了承を取ってから! 毎回言ってるだろーが!」
「この魔法、作り始めて四か月経つから新作じゃないよ!」
「新作でなくても対応は同じだ! ヘリクツ言ってないで覚えろ!」
「こういうことするの、舟長だけだから!」
「なお悪いわ!」
魔「この羽根、飛べないんです」
舟「ホントにエフェクトだけなんだな」
ア「キラキラしてて綺麗。羽根の散るエフェクトもいい感じ」
斧「どんな羽根になるかはかけてからのお楽しみ」
剣「ランダムだったんだ、その羽根」




